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足利義満は、「日本国王」 なの!? [テレビ]

読売新聞朝刊。テレビ番組表。
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NHK Eテレ 本日22時から、『さかのぼり日本史』 足利義満 ”日本国王”の権力▽最新発掘調査
「試写室」
日常、当たり前のことと受けとめている社会制度は、なぜ成立したのか。
その追求こと歴史を学ぶ意味だと史学科出身の記者は考えている。
現代から過去へと遡りながら、それぞれの時代の因果関係を探るこの番組は、そんな知的好奇心に応えてくれる。 今回からのテーマは、「武士の世の幕開け」。
武家社会が確立した転換点を、室町時代に将軍・足利義満が実現した 「南北朝の合一」 の頃と設定、義満が天皇家から祭祀権、課税権を奪い、事実上の最高権力者となった様子を紹介する。
語り手の東大史料編纂所の本郷和人准教授は、
以後、現在の象徴天皇制にまで繋がるシステムを形成した」 と意義づける。
4回シリーズで室町、鎌倉時代へと、武家が公家を超える力を得ていった過程を遡る。(大木隆士)
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NHKのホームページから
「室町・鎌倉 ”武士の世” の幕開け」
足利義満、織田信長、徳川家康―――。室町時代から明治維新までの約500年間、武門の覇者が日本を統べる時代が続く。武士は自らの土地を守るために武装した在地領主がその起源で、公家の労働力として年貢を集める地方の民に過ぎなかった。その彼らがなぜ、長きに渡って日本の統治者として君臨することができたのか?
その背景には、辺境の地で自立した武士が公家政権との相克のなかで統治に目覚め、朝廷を乗り越えるまでに成長を遂げる姿がある。それは同時に、畿内中心の小さな国家が、地方の民衆を交えた大きな国家に変貌を遂げる軌跡でもあり、政治・経済・文化と、その後日本が多種多様に成長する原点となる。
番組では、武家出身で名実ともに日本の支配者となった足利義満から、関東で武家政権を樹立した源頼朝まで、中世史をさかのぼりながら、「武士の世」の意義を探る。

第一回 『足利義満 「日本国王」 の権力』
60年続いた南北朝動乱。唯一絶対であるはずの天皇が分裂し、その正統性が曖昧になり、天皇の権威が低下、各地の武士は天皇の臣下である公家の土地や財産を無断で奪い始める
武士のリーダーである足利義満は、困窮する公家たちの土地や財産を保護することで彼らの上位に立つ。さらには天皇の権威の根源であった国家的祭祀を行う権利(祭祀権)と財政基盤であった京都商人からの税収(課税権)を吸収し、天皇に比肩する地位を確立。自らの働きかけで南北朝合一を実現し、天皇家さえも意のままにできることを示す。その後、義満が自らを日本国王と名乗るなど、実質的に天皇を上回る立場に立つ。ここから、真の意味での「武士の世」が幕を開ける。
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象徴天皇制
天皇家さえも意のままにできる


なんだか、恐くなるような記述です。

国民主権。天皇さえも、国民(権力者)の意のままにできると。
まさしく、日本国憲法の真髄が沁みてきます。


さて、室町時代。
こんな記述もあります。

講談社学術文庫 平泉澄『物語日本史(中)』より
群雄割拠
室町幕府では、将軍のもとに管領があって、それは鎌倉幕府の執権に相当する重職でした。
これに任ぜられるのは、斯波・細川・畠山の三氏が代る代る用いられたので、これを三管領(さんかんれい)といいました。
やがて応仁のころになりますと、このうち斯波・畠山の両氏がそれぞれ家督争いで揉めました。…
これだけでも厄介なところへ、将軍家に内輪揉めが起こりました。…
応仁元年(1467年)、これを応仁の大乱といいます。
京都が戦場となり、戦争が統制も規律もなく行なわれたものですから、その害毒は恐るべきものでした。
宮殿も寺社も邸宅も、焼かれて灰となり、焼け跡に麦が作られて、一面に青々とした麦畑になったといいます。…
首領は亡くなっても戦争は止まず、文明9年にそれぞれの武将が自分の国に帰るに及んで、京都は11年間の戦乱の後、ようやくのことで平穏を取り戻したものの、今度は地方が戦場となって、百年にわたる群雄割拠、無統制の戦国時代となりました。
応仁記に、その状況を説明して、
「強きは弱きを伐ち、卑しきは尊きを凌ぐ、臣その臣を殺し、子その父を殺す、上下かへって転倒して、猿のかむが如く、犬のいがむが如く」
であるといい、しかも足利将軍は、これを解決し平定しようとする意思を持たず、
「天下は破れれば破れよ、世間は滅へば滅びよ、」
自分だけ栄華を極め得れば、それでよいとして、いよいよ厳しく税を取り立てたと記しています。
将軍として責任のあるのは、義政でしたが、義政の一生は、ただ遊楽のために費やされました。あれほどの大乱が起こっても、少しも反省することなく、東山に風流な別荘を建て、それができ上がったので、文明15年夏、そこに移りました。今残っている銀閣がそれです。
そして、その費用のためには、文明14年、山城一国に課税して、厳しく取り立てると共に、翌年には、明国に対して卑屈にも窮乏を訴え、寄贈を依頼するなどの恥ずべき態度をとりました。

足利氏の本質
室町の182年間は、紛乱の連続であり、その紛乱は私利私欲より発したものであって、理想もなければ、道義も忘れ去られていたのでした。…
彼らには道徳がなく、信義がなく、情愛がないのです。あるものは、ただ私利私欲です。
すでに無道であり、不信であり、不義であり、非情であれば、それは歴史においてただ破壊作用をするだけであって、継承及び発展には、微塵も貢献することは出来ない
のです。


どちらが正しくて、どちらが間違っているのか。
教える方と、教えられる方の受け取り方で変化するかも知れません。
けれど、室町時代の歴史書である応仁記は、参考になるのではないでしょうか。
テレビという番組を通して、(視聴者の探求心を刺激して)ある時代を故意に断定的に解説するのは、
モラルとしていかがなものかと思います。

来年の大河ドラマ 『平清盛』 特報動画の 「平成は平安を見よ」
平清盛と皇室(王家だそうです)を対立するもののように描く演出にも疑問符がつきまといます。

まるで、皇室の存在を否定したいように感じるからです。畏れ多いことです。
皇室を王家と表現する姿勢と共に、イト的なものを感じてなりません。

「強きは弱きを伐ち、卑しきは尊きを凌ぐ、臣その臣を殺し、子その父を殺す、上下かへって転倒して、猿のかむが如く、犬のいがむが如く」
「天下は破れれば破れよ、世間は滅へば滅びよ、」

日本人は、本当に、そんな世の中を望むのでしょうか。
どんなに権力を誇っても、手に入れることの出来ない地位。名誉。
古来、日本では、どんなに権力を誇っても、権威者とは別のところに存在しました。
それが日本の国柄であり、日本の安全装置。日本の国を保ってきた要でした。
どんなに権力を握っても、望んでも、天皇にはなれないからです。

今現在、政府が推し進めようとしている女性宮家復活。ひいては、女系天皇問題。
皇室典範の改正、日本国憲法の改正。それは、日本の要を揺るがしかねない問題を孕んでいます。
それは、権力者が天皇になる道を開くこと、天皇の権威を貶めることに繋がるからです。
それこそが日本の文化と伝統。日本の国柄を壊すことに繋がるからです。

語り手である東大史料編纂所の本郷和人准教授は、
五味文彦氏を師とし、従来の権門体制論を批判し、二つの王権論に立つ方です。
日本の根幹に関わることには特に慎重で、中立な放送内容であって欲しいと思います。
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コメント 10

斎藤吉久です

天皇が「唯一絶対」だなんて、そんな見方があるんですね
いったい誰が言い出したものなのか
本来の天皇とはそんなものではないのではないでしょうか

by 斎藤吉久です (2011-12-07 06:08) 

キム・マンドク~美しき伝説の商人 DVD

日常、当たり前のことと受けとめている社会制度は、なぜ成立したのか。
その追求こと歴史を学ぶ意味だと史学科出身の記者は考えている。
by キム・マンドク~美しき伝説の商人 DVD (2011-12-07 13:17) 

元気

斎藤吉久さま、光栄です。
コメントをありがとうございました。

?だらけなのですが、?なことも!で繰り返せば事実とすり替わります。
日本人自らが日本の国体を壊す道に進んでいるように思えてなりません。
後戻りの出来ない道は、慎重になり過ぎることはないと思っています。

畏れ多いことです。
by 元気 (2011-12-08 11:19) 

元気

キム・マンドク~美しき伝説の商人 DVD さん。

『キム・マンドク~美しき伝説の商人 DVD 』
を宣伝されたいのですね。

イ・ミヨン、パク・ソルミなど実力派俳優による済州島の女性商人、キム・マンドクの生涯を描いた韓国KBSの大河時代劇!

なるほど、韓国KBSの大河ドラマになぞらえていらっしゃるのかしら。

史学科出身であることを恥じない仕事をして欲しいと思います。


by 元気 (2011-12-08 11:25) 

Gくん

こんばんは!初めまして元気さん
NHK「平清盛」の番組HPでの「王家」の表現は、他意はないと思っています。現在は「朝廷」になっていますね。
by Gくん (2011-12-09 20:58) 

元気

Gくんさん、はじめまして。(*^。^*)

他意がないなら、皇室や天皇記載すれば良いです。
それから、(皇室を王家と表現するで)リンクも貼ってありますが、「王家」の表記には、随分と固執されているように思います。
表向きだけ(表題だけ)変えて中身はそのままとは…
随分と姑息というか、意図的であると思わずにはいられません。

○日本の要を揺るがしかねない
○天皇の権威を貶める
○皇室の存在を否定したい

意図が感じられます。


日本人は、大河ドラマを楽しんでいるのですから、
人気俳優や女優を使って現代の価値観を投影させ、
特定の考え方に誘導するようなことには避けるべきだと思います。
受信料を払っているのですから、偏らない番組を作って欲しいと思います。
by 元気 (2011-12-11 02:19) 

Gくん

こんばんは!元気さん、コメントありがとうございます。いま気が付きました。
「王家」が「朝廷」に変わっていますが、中身は王家のままですね。私は歴史好きで子どものころから「大河ドラマ」を見ています。大河『平清盛』も今のところ期待しています。偏った内容は良くないですよね。大河ドラマが始ってから、元気さんのご指摘をチェックしてみます。
by Gくん (2011-12-12 23:16) 

元気

Gくんさん、こんばんは。

良いものもたくさんありますから、私も大河ドラマは大好きです。
他の番組もそうなのですが、全てが素晴らしければ良いのですが、それはとても難しいことです。
だから、NHKの番組全部、大河全部を否定するのではなくて、
偏向や文化や伝統を壊しかねない表記には慎重でありたいと考えています。
魅力的な出演者がたくさん出ていますから、実は私も期待と不安が交錯しています。
番組が始まったら、楽しみながらチェックしていこうと思います。(*^。^*)
by 元気 (2011-12-13 00:13) 

Gくん

お返事ありがとうございました。
また別の記事で訪問するかもしれません。
by Gくん (2011-12-13 17:28) 

喜多見寛子

山本真祐子
by 喜多見寛子 (2018-06-20 20:41) 

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