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『インビクタス/負けざる者たち』 [映画]

映画 インビクタス/負けざる者たち 予告

2009年 監督: クリント・イーストウッド 上映時間: 134分

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(パンフレットから)
「私は我が運命の支配者、我が魂の指揮官なのだ」
”インビクタス”とは、マンデラが投獄中に心の支えにした詩の題名で、”征服されない”の意味。
誰もが驚くのは、これが実話であること。
イーストウッドは、この事実に、人の進むべき明るい未来を見い出した。
これは、遠い時代の遠い国の物語ではない。
先の見えない混迷の時代。諦めなければ我々の手で世界を変えることが出来ると伝えてくれる。
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マット・デイモン演じるフランソワ。とっても素晴らしかったです。[ぴかぴか(新しい)]
頑強な身体の中を貫くのは確固とした信念。真っ直ぐな眼差しと真っ直ぐな心。
それは、フランソワに、マンデラの国家を思う熱い信念が伝わったからだと思う。
様々な場所でのマンデラの心が静かに熱い。言葉を超えた思いが伝わる。
虐げられた怒りや憎しみを国の将来を思う信念に変えることは、尋常ではない。
国を思う心や覚悟は、努力とか鍛錬で出来るものではないと思う。
それは、一つの国に住む国民の人種を超えた未来の安寧を願えばこそ、
祖国のため、祖国の未来のために、公のために尽くす決意なのだと思う。
それは、どこの国、どこの国民にでも必要とされる心だと思う。
それが、強さの秘訣であり、原動力なのだと思う。

困難にも挫けない心。負けない心。
それは、目的のためには手段を選ばない。ではなく、
目的を達成するためには、多くの手段と誠実な努力が必要であることを教えてくれる。
そして、様々なエピソード(実話)が南アフリカの未来を信じる希望を描き出していた。

混迷の時代である今だからこそ必要な映画だと思う。
肌の色や人種を超えて、国家が一つになることの強みを教えてくれた。
一つになることの奇跡を魅せてくれた映画だった。
とても素晴らしい映画だと思う。[ぴかぴか(新しい)]
※アフリカ諸国の独立の過程で、ほとんどの国が黒人単独支配体制で白人を追い出した。
 白人が持っていた国家運営のノウハウは継承されず、黒人支配層による独裁に陥っていく。
 指導者の多くは独裁の中で腐敗した。
 自らの権力保持が政治の最大目標となり、国づくりの理念は消滅し、批判は抑圧された。
 貧しい大衆の生活は放置され、経済は崩壊し、多くの国家が破綻した。
 国づくりには健全な経済の発展が不可欠である。
 独裁はその最大の敵であり、白人の技術や経験による協力は欠かせない。
 それがマンデラの「虹の国」の基本となった。

※マンデラは、権力の座にしがみつくことなく、1999年に一期で引退した。
 マンデラ引退後の南アフリカの状況はあまり好ましくない。
 その後の選挙でANCは3分の2を獲得し、憲法を改正し連立条項を削除してしまった。
 白人政権は閣外に去り、マンデラの理想だった「虹の国」 の一部が崩れた。
 ANC指導者たちは貧しい大衆の生活に関心を払わず、利権をあさるようになった。
 失業率は実質的に40%を超え、治安の悪化が目立っている。

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雑誌『GQ JAPAN』 3月号。クリント・イーストウッド。独占激白、10,000字。 より。
●なぜ「インビキタス」? なぜ今?
客観的な理由はないね。ただ、今の世界にはこのような物語が必要なんだと思う。
みんなわけがわからなくなっていて、自分がどこに向かって進んでいるのかわからない。
国全体が病んでいる感じがする。政治家がマンデラに学ぶことは多いはずだ。

●何を学べますか?
おもに人種間の関係についてだ。
誰かれとなく「人種差別主義者(レイシスト)」と決め付けるような今の状況は間違っている。
みんながみんなを能無しだって言い合うような状況はね。
国全体が幼稚化している。
第二次大戦を勝ち抜いた連中とその世代がいなくなったら、残ったのはオツムの弱い青二才ばかり。
いい大人が実に大人げない。
『グラン・トリノ』 で、私は攻撃的な差別主義者を演じたけれど、彼は学んだ。
自分と異なる人間を受け入れるということをね。
それを学ぶにに年齢は関係ないということをあの映画は表わしているんだが、
誰一人としてそのメッセージは伝わらなかったようだ。

●17年前、あなたは『許されざる者』を撮った。
今、許しと自己救済をめぐる映画を撮った。
『許す者』 というタイトルさえ相応しい作品です。


そうだね。加えてマンデラの魂を描いたつもりだ。
自分の内面を決して他人に譲り渡してはいけない。ということを。

●自分を犠牲にしてまで何かに自分を捧げる対象はあるか?
(長い沈黙)あるだろうね。だが、自分のはもっと基本的なものだ。家族だね。
オスとしての根本的な役割ということだ。家族を保護し守るということ。でも、それ以上の意味はない。

●『インビクタス』は、1995年の南アフリカが舞台ですが、
現在のアメリカの状況を読み取らずにいることは不可能です。


私たちが今いり状況は、マンデラからはほど遠い。
彼は自分が入っていた看守さえも大統領就任式に招いた。
マンデラは27年も牢の中で過ごした。そこで彼は考える時間を十分に持つことができた。
自分の哲学を確固たるものとすることができた。
彼はまるで、キリストがこの世にいたら持っていただろう認識を身につけて世に出て来た。
それはすなわち、許すを知る。ということだ。

●マンデラと実際に会って、学ぶところがありましたか?

特にないね。彼は彼でたくさんの欠点を持つ人間だ。
自分の子どもには冷淡だったし、女性問題も多い。だが、そのこと自体は間違ったことじゃない。
彼の私生活は公的生活ほどは偉大ではなかった。彼もまたひとりの男にすぎなかったということさ。

●この映画を観た人が何を得ることを望みますか?

私達は今、自分で自分の金玉を踏みつけているような状況にある。
ジミー・カーターは、オバマ大統領不支持者を 「差別主義者」 と非難する。
オバマ大統領は、黒人教授が誤認逮捕された際、警察ではなく教授の肩をもった。
みんなが誰かの喉を切り裂こうと待ち構えている。それは間違いだ。
オバマは最初に言ったはずなんだ。「私は事実を把握していない」 と。ならばそこでやめるべきだった。
カーターにいたっては、若い頃黒人に放った誹謗中傷を必死に贖おうしている南部出身の呆け老人にしか私には見えない。なんにせよ、フェアに物事を判断していないように見えるし、それこそが私たちみんなの問題だ。
カーターとオバマは例に過ぎない。
右派も左派も、私達がしていることといったら、互いを罵りあうことばかりだ。TVを観ればわかるだろう。
自分と違う意見の人間は、大バカの能無しのクズだといわんばかり。
本当はもっと寛容になれるはずなのに、両陣営の過激派によってそうした声もかき消されてしまう。
私は自分を社会の自由主義者だと思って来た。みんなの自由を尊重しようという立場だ。
何もかも相手にのませようとするのはやめてほしい。
でもこのご時世、そんなのは夢想家のたわごとに過ぎないのかもしれない。

●精神的な弱さを毛嫌いしていますね。

そうかもしれない。神様は脳みそを我々に与えた。それを最大限に使おうというだけのことだ。
アインシュタインになれって話じゃない。たしかに、アインシュタインはタフな精神の持ち主だった。
自分の信じるところを信じて、ことを成し遂げた。
彼に反駮する多くの相手と議論もしたけれど、彼は人のことをマヌケ呼ばわりはしなかったはずだ。

●自分に課している規則みたいなものはありますか?

自分に正直であれ、ということだ。
自分が知っていることに正直であること。自分の知らないことにも正直であること。
人と真正面から向き合いことを信じたいね。

[猫]ご参考に♪

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ジジョ

こんにちは☆
写真はパンフレットですか??
松本さんが文章寄せてるんですね〜。
大ファンなんですw 買わなきゃ☆
by ジジョ (2010-02-08 01:40) 

元気

ジジョさん、こんばんは。
はい、マンデラ氏本人の写真入り署名記事はパンフより載せました。(^^)v
他にも情報満載です。800円です。買って下さい♪

by 元気 (2010-02-08 18:09) 

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