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バルバラ異界 [漫画]

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萩尾望都氏のマンガです。
2007年。最も優れたSF作品として、日本SF大賞(日本SF作家クラブ主催)を受賞しています。

なぜ夢をみるのか。

絵の美しさ、キャラクターの魅力、絶妙な会話…
どれをとっても超一級品なのですが、スケールのデカサも超ド級です。
過去と現在、未来が織り成す物語が、空間(世界)観の広さまで網羅しています。
人(個人)が生きて死ぬことについて。
遺伝子に記憶された情報。
家族と社会。その繋がりまでもが夢を絡めて描かれています。

人の夢を覘くことが出来る 「夢先案内人」。
人はなぜ夢をみて、夢は未来に干渉することが可能なのか。
まさに夢物語のようなトンデモ話のはずなのに、近未来の現実の話として「あるかも」 と思わせる力はサスガです。
不老不死や若返り。クローンやカニバリズム。前世や来世。
伝統芸能を含む民族の背負うものまで描かれています。
まさに何でもあり。
なのに、緻密に計算された話。だから凄い。面白いのだと思います。

後悔しないためには、逃げずに人生と向き合うことだと思いました。


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久しぶりの更新です。
書きたい記事が山積みなのですが、全く書けてません。(恥)
色々なトコロに行ったり、映画を観たり、本と読んだり…
(もちろん、仕事をしたり… )
ただ、時間だけが過ぎていったような気がしています。

色々な本も映画も外出も仕事も…
色々なところで、実は繋がっているのだと感じています。
その繋がりを目で見ることは出来ないから、感性を磨くのだと思います。
色々なことに興味を持つことで、アンテナの感度が良くなるからです、。

判断を焦っては、判断を誤まるかも知れません。。
独断と偏見は、目を曇らせるものなのだと思っています。

世の中には完全な黒も白もない気がしています。
本当のところが見え難いゆえに、判断は難しいのです。
(オセロみたいにハッキリ見えたら簡単なのにね)
どの辺りで折り合いをつけるか。
折り合いの付け方には、自覚と覚悟が必要なのかも知れませんね。。





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コメント 3

aneurysm

トーマの心臓と、ポーの一族は今でもたまに
読み返したくなります。
by aneurysm (2009-06-29 21:09) 

元気

aneurysm さん、ナイスとコメントをありがとうございます。

萩尾望都は、間違いなく天才ですよね。
『百億の昼と千億の夜』 なんだか、もう一度読みたくなってます。
(手元にない。残念!)
by 元気 (2009-07-02 23:21) 

元気

この作品、とても示唆に富んでるのです。
それで、今のこの時期に、あえて、ブログで記事にしています。

ネタバレになりますが、(それで、記事では詳細を書くのを控えました)コメント欄で記載しておこうと思います。

生まれてからキツイ食物アレルギーのある少女。名前は、青羽。
食べる物を規制され、行動を規制され、愛するがゆえに母親の頭痛の種となっていた少女です。
青羽は9歳のときから眠ったままです。
青羽(娘)に自分(母親)の心臓を食べる術を教えるため、母親は父親(夫)を殺し、夫の心臓を食べます。
その後、青羽は母親の心臓を(母親の教え通り)食べます。
その後、2人の死体を家政婦が発見。
青羽は、意識不明で発見されます。青羽は、それ以来、7年間、ずっと夢を見ています。

マンガでは、夢先案内人という特殊な才能と訓練を受けた人の脳波を通して、青羽の夢をモニターで見ることが出来ます。
青羽の夢の中では、バルバラという島で、9歳のままの青羽が居ます。
何でも食べて(アレルギーがない)、優しい楽しい友達や動物と戯れています。
島の外では戦争をしているようですが、島は安全に守られています。
島では、子どもは育たず、人口は減少傾向にあります。
夢の中では、青羽は、海から突然現われた少女ですが、バルバラでは母親代わりも兄弟のように親しい仲間もいて、青羽は愛されています。
バルバラの民は、死んだ人間の心臓を食べることで一族の叡智を受け継ぐという特殊な民族でした。
現実世界の青羽は眠ったままですが、アレルギーは何一つありません。
母親の心臓を食べたことで体質が変わったのかも知れません。

青羽は眠ったままですが、時間や空間を越えて、実際に世界と関わって(シンクロして)いる事実が判明します。
青羽の意識が世界を作っていて、将来起こるバルバラ滅亡から救うために夢を見ていることが分かります。
世界は連動しています。何かが違えば違う結果になります。
夢の中で、違う結末を求めて、(時間と空間を越えて)現実世界と関わっていたのです。
それが、青羽に課せられた責務でした。
母親の心臓は、連綿と続く一族(母親の父親がバルバラの民だった)の叡智の塊であり、死んだバルバラの民の心臓を食べることでしか受け継がれないものでした。

夢の中の青葉は、幸せです。だから夢から覚めないのだとモニターを見た研究者は言います。
けれど、実際は、夢を見ることでしか時間と空間を移動出来ず、世界に影響を与えることが出来なかったのです。
青羽の見ていた夢は、将来のバルボラの姿だったのです。
青羽は、バルバラ滅亡を救うため何度も現実世界と関わり、将来起きる滅亡を救うために動いていました。
青羽の操作が将来起きる滅亡を救う結果にならない場合、(時間と空間を超えた)やり直しをしていたのです。
(だから幸せな映像がモニターに写っていた。長く居れば惨劇も見れたはずです)
青羽が滅亡を避けるための干渉が遂行出来たとき、青羽に死が訪れます。それは、急速な老いという現象でした。

青羽は、母親にとっては心臓を差し出しても繋げなければならない唯一の希望でした。
青羽が夢を通して現実に干渉することで未来のバルボラの民は救われたのです。

このマンガはフィクションです。創作です。ですが無いことを描いていません。現実にあることを描いています。
現実のこととは、悲しんだり喜んだり、苦しんだり楽しむことです。
現実社会ゆえに、危うい社会を作り出す危険を孕んでいるということです。
実際、人は、夢見ること(深層心理)で現実の社会を変えていきますからね。
世界は、表面に現われる形が時間や空間を超えて相似形です。
今を生きている人間が未来にどう関わるか。
それは、青羽のような特殊な人間だけでなく、フツウの人間である我々、今を生きる現実の人間に課せられた責務でもあると思います。

センセーショナルな、『ナルバラ異界』 という物語を通して、今を生きる我々は、未来との関わり方について考えなければならないと思います。
不確かで危うい未来だからこそ、我々今を生きる人の未来に対する視線(考え方)が必要だと思いました。
今を生きる人にしか、未来を守ることは出来ないからです。
現実の人間は、小さく無力な存在です。
ですが、小さい力も集まれば大きくなります。

夢を見ながら、現実の世界に関わることで、未来を作る気概を持たねばならないと思います。

今日は、東京都議選です。
今さえ良ければでなく、子らの未来を託して恥じない人に投票して欲しいと思います。

この記事で書きたかったのは、そんな気持ちあってのことでした。

by 元気 (2009-07-12 08:40) 

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